「奔流の海」
伊岡 瞬
父親を交通事故で亡くした「清流館」の
娘 清田千遥の1988年の出来事と、
並行して、津村裕二 4歳〜
酒井裕二20歳までの出来事が綴られている。
衝撃的な出来事の、どこに接点があるのか?
虐待された子どもたちを救ってきた酒井隆。
「代償」も苦しい気持ちになりながらも、読み終わってよかった!と思える本で
この本も同じ。
「代償」の方がインパクトが強くて、強烈だつたけど。
なぜか、同じ日に、図書館から来ました(^○^)/
「ひろいもの」
山本 甲士
セカンドバッグ→対人関係に自信が持てないバイト店員は、バッグを拾って自信をつける
サングラス→イベント司会ばかりの売れない女優は、サングラスを拾って
走る事が楽しくなり。。。。
バッヂ→喧嘩早い性格で転職を繰り返す元不良は、バッヂの威力に気をよくするが。。。サンタクロースに。
ハンドクリップ→いじめが原因で三年間引きこもる元高校生は、恐怖も克服するが、ハンドクリップの元の持ち主を知る。
ウォッチ→恋人の死に打ちひしがれる悲嘆の女性が拾ったウォッチで出会うのは!
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別々の話のようで、繋がりがあったり。どの話もほっこりとさせられます。
わたしも、自分が変革できる「ひろいもの」をしてみたい(^○^)/
ただいま神様当番
「青山 美智子」
小さな不満をやり過ごしていた彼ら
(幸せになる順番を待つのに疲れたOL.
理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、
SNSで繋がった女の子にリア充と思われたい男子高校生、
学生の乱れた日本語に悩まされる外国人教師、
部下が気に入らないワンマン社長)
の前に起こったワガママ神様のお願いと奇跡
5つの暖かい物語
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青山さんって、話が繋がっていくのが得意で、この作品もそう!
わたしも、次の話で、また前の彼らに会えるのが楽しい☆
軽くてほわっとする作品です(^○^)/
「神様」のむちゃぶりは、実は自分の本当の気持ち(無意識)を
気がつかせてくれる物だったのかも?
山本甲士さんの本読んだすぐあとで、結構感触が似た本でした☆
「パンとスープとネコ日和」
群 ようこ
110円中古本です。
「かもめ食堂」と「れんげ荘」がちょっと
重なる本でした。
唯一の身よりの母を亡くしたアキコは、53歳で出版社をやめ、
母がやっていた食堂を改装し再オープン。
しまちゃんという体育会系のバイトの女性がいい。
母の店とは全くちがう「サンドイッチとスープとサラダ、フルーツのみ」
のお店に、母の常連客達はさまざまな事をいる。
そんなアキコには、「たろちゃん」という野良ネコがやってきた。
群さんは、ネコがお好きなんだな~
ネコの描写がいつもとても素敵に書かれている。
泣いたり、元気をもらったり~ 「かもめ食堂」を再読したくなってきた。